エバレット・ブラウン写真集 『Umui』

事例集WORKS

エバレット・ブラウン 写真集
『Umui』

発行:2022.10
『Umui』
2021年、福岡県のお客様からの依頼で本づくりをさせていただいた際、文中に写真を載せていたのがエバレットさんでした。このご縁で今回の写真集をお引き受けしました。ダブルトーンのテスト、色校正、印刷立ち合いと順調に進行。扉には沖縄由来の和紙「月桃紙」、「継ぎ表紙」を採用し、本文紙に適した生成りの「綴じ糸」までこだわった当社会心の作品となりました。
撮影・文 エバレット・ケネディ・ブラウン
デザイン 白谷敏夫
発行 サローネ フォンタナ
印刷 株式会社博進堂
製本 株式会社渋谷文泉閣
加工 箔押し(継ぎ表紙)、OPニス
オフセット印刷(ダブルトーン:HBタイプ)
使用紙 表紙:ワールドクロス ネオン紬 ヴァンヌーボV ナチュラル 菊判 73kg
見返し:タント N-71(青) 四六判 100kg
とびら:月桃紙 四六判 34.4kg
本文: ヴァンヌーボV ナチュラル 菊判 104kg
仕様 糸かがり上製 220×215mm 112ページ

お客様の声

  • 写真集の仕上がりはいかがでしたか?

    エバレット・ブラウン 様より
    博進堂の「日本一美しいモノクロ印刷を」という宣言は、10年ほど前から知っており、いつか博進堂の技術者と組んで、写真集を作りたいと思っていました。なぜかというと、湿板写真の表現を長年追求している私は、グラスネガの独特な雰囲気を印刷物で再現させることに苦しんでいたからです。
    今回の写真集『Umui』の写真は、一枚一枚のトーンとコントラストを見事に表現できました。今後の写真集も、博進堂に任せることを決めました。
    エバレット・ケネディ・ブラウン:
    幕末のカメラを使い、現代の時間や個人の存在を超越した日本の深層文化を探究。その作品は国内外のマスメディアで紹介され、美術館に収蔵される。文化庁長官表彰被表彰者。
  • 白谷 敏夫 様(アートディレクター)より
    白黒写真はカラー写真と比べて圧倒的に情報が少ない分、感覚的な表現が多彩に込められる芸術的な側面を持っています。そのため写真家の想いを印刷によって再現するのには繊細な感性と技術力が問われます。今回博進堂の長年培ってきた技術と写真を解釈する確かな目によって、長年準備してきたプロジェクト写真集『Umui』のゴールが素晴らしい形に仕上がったことに感謝しています。
    白谷 敏夫:
    写真集のデザインの第一線で長年、活躍を続ける。今日では世の定番となっている「ムーンカレンダー」も代表作のひとつである。
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